露天風呂から望む荒川の景色が人気だった鷹ノ巣温泉の旅館・喜久屋。
しかし、今月3日からの大雨でその景色は一変しました。
【松村道子キャスター】
「荒川の河川敷です。大雨から1週間がたち水位が下がりました。下流に目をやりますと崩落した堤防が瓦礫の山と化しています」
修復には1年を要するという堤防。その上にあったのが旅館自慢の露天風呂でした。
【喜久屋 小山泰喜さん】
「最初朝4時半に見たときはすごいショックではあったんですけど、建物が残っていたので良かったなとは思った」
全8部屋のうち5部屋が露天風呂の崩落や地盤が削られるなどして使用ができない状況となっています。
浸水して壊れてしまった温泉のポンプを新しくしたことで無事だった部屋の露天風呂に10日、温泉が再びひかれました。
【喜久屋 小山泰喜さん】
Q.温泉が再び復活したというのは
「営業再開する上で一段階ステップを上がれたかなという感じ」
無事だった部屋を活用して10月の再開を目指す予定ですが、流されてしまった調理場の浄化槽の再設置など課題は残ります。
【喜久屋 小山泰喜さん】
Q.営業再開に向けてはかこの浄化槽の何らかの形での復活が条件に
「そうですね。保健所の方の許可がおりないので、この辺の問題をクリアしないと営業再開にはつながらないですね」
55年前の羽越水害では建物が全て流されてしまったという喜久屋。
【喜久屋 小山泰喜さん】
「(今回は建物が)残ってて完全にだめではないので、待っていてくださるお客さんがたくさんいらっしゃるので少しでも早く再開したいなと思っている」