とある墓地に来ている。
海に面した堤防沿いに車を停め、シャッターの降りた古い家の間を抜けると、手入れのされていない開けた場所に出る。
砂利の隙間を埋めるように咲く野草。
段々になった斜面に立ち並ぶ墓石。
よくもまぁこんなところまで上げたもんだと感心する。
水道は止められているのか出ないようなので、昔ながらの手漕ぎポンプで水を汲む。
ギィッコギィッコという音。手についた錆の臭い。草の臭い。鳥の声。寄せては返す波の音。
穏やかに吹く海風。
平和な昼下がりだ。
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