とある道を歩いている。
赤や緑を基調とした、色とりどりのライトが星のように瞬いている。
こんな夜に雪でも降ったら風情が出るのだが、あいにくこの地域は北から空っ風が吹き下ろしている。
異教の祭事に便乗して中身も知らずにその時を過ごす人々。心なしか複数名のグループ。……二人組が多いような気もする。
鐘や鈴に彩られた楽しげな旋律をなぞるわけでもなく、その歩みは進められる。
白く曇る視界に光が乱反射する。凍てつく空気が身に沁みる。空には一等星が輝いている。
幻想的で聖なる装飾も、あと数夜越せばこの街も赤と金に彩られる。
我々の国はそういうものだ。
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