台風7号は観光業にも被害を与えた。鳥取県三朝町にある三朝温泉の旅館「大橋」では―。
小林沙貴アナウンサー
「川のすぐそばにあり普段はせせらぎの音を楽しめるこちらの温泉旅館。一時、膝の上あたりまで水に浸かり、浴槽も流されました。今日は土砂の撤去作業が行われています」
川に面する板が流され、岩場が崩れてしまった露天風呂。8月15日、目の前を流れる三徳川が増水し、温泉は濁流にのみ込まれた。
旅館大橋 大橋一枝社長
「ドアを開けてここを見た瞬間に、えっ?ってなって。崩れている露天風呂を見た時には、言葉がぜんぜんでなくて。創業91年なんですけど、こんなことが今までにもなかったので、正直ちょっと涙が込み上げてきました」
客室に被害はなかったと言うが、露天風呂に10センチ以上の土砂が溜まったため、明日まで休業して後片付けを行っている。
お盆の時期を襲った、台風7号…。
大橋一枝社長
「正直1番の稼ぎどきで、コロナもあけて自由に皆様が行動をされている中で、これからというところだったので、まさかここまでっていう…」
こちらの旅館では、台風の影響で約25組のキャンセルが発生。中には団体客もあり、売上で200万円以上の影響があったという。それでも、前を向きに従業員総出で復旧作業にあたっていた。
作業する副料理長
「ここの旅館の一番のメインとも言えるお風呂なので、ショックが大きいです。早めに復旧してお客さんに戻ってきてもらえるように」
大橋一枝社長
「他の旅館も一生懸命頑張ってやっておられますし、うちの方も、これからめげることなく1日でも早い復旧を目指してやっていきますので、三朝温泉は危なくないですよというのは言いたいです」
今のところ露天風呂の復旧のめどは立っていないが、館内にある別の温泉施設を使い8月20日から営業を再開する見込みだ。
(2023年8月18日放送 ニュースevery日本海より)
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