新型コロナワクチン接種の業務をめぐる人件費の過大請求が発覚した「近畿日本ツーリスト」が2日、会見を開き謝罪しました。同社は、過大請求の原因として「契約人数よりも少ない人数で再委託をしたにもかかわらず、自治体に契約人数通りの人件費をそのまま請求していた」と明らかにしました。また「担当者が受託数と発注数に差があることを認識」していたといいます。約4900万円の過大請求が確認された大阪府の吉村知事のコメントは…。
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旅行会社大手「近畿日本ツーリスト」が2日、都内で謝罪会見を開き、最大で約16億円にものぼる過大請求の疑いを明らかにしました。
近畿日本ツーリスト 高浦雅彦社長
「最大で約16億円の過大請求の疑義があることが判明いたしました。誠に申し訳ございませんでした」
自治体から委託された新型コロナワクチン接種のコールセンターなどの業務について、同社によると、実際には契約人数よりも少ない人数で再委託をしていたにもかかわらず、自治体に契約人数通りの人件費をそのまま請求していたことから、過大な請求になったといいます。
なぜ、過大請求が行われたのでしょうか。
近畿日本ツーリスト 高浦雅彦社長
「コロナ禍で旅行事業が厳しい中、新たに取り組み始めた新型コロナウイルス対策受託事業により、営業目標を達成したいとの思いが強く働いておりました」
原因に挙げたのは、コロナ禍における旅行事業の不振です。また「受託事業の契約における法的な知識が乏しかった」と説明しました。
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近畿日本ツーリストでは、社内点検の結果、過去3年間で最大約16億円、80以上の自治体などに過大請求をした疑いが判明しました。
そのうち現在までに、大阪府